【シンガポールの音楽教室】『親が音楽経験なしでも子どもの音感を育つのか?』のご質問にお答えします!

Orchard Music Academy(OMA)は、プロのハープ奏者・朝永侑子(ともながゆうこ)が主宰するシンガポールの幼児音楽教室です。
現在、日系インターナショナル幼稚園「Coco-Ro Learning House」内のスタジオにて、毎週水曜・金曜日に年齢別クラスを開講しています。ソルフェージュ、リトミック、日本の童歌(わらべうた)を柱とした独自のプログラムで、子どもたちが「音楽って楽しい!」と感じられる環境を大切にしています。プロの生演奏に触れながら、本物の音楽で心と才能を育むのがOMAの特長です。今回は、多くの親御さんよりいただく「自分に音楽経験がないけれど、子どもの音感は育つのか?」というご質問にフォーカスし、私自身の経験や研究データからお話しします。
親と子どもの音感の関係性
実体験。私の両親と音楽環境
「自分は音楽が苦手だから、子どもの音感は育てられないのでは…」
そんな不安を持つ親御さんは少なくありません。
実は、かく言う私自身も、音楽一家に育ったわけではありません。母は「歌は苦手」と自称していますし、父は楽譜を少し読める程度。家族の中で、音楽を仕事にしたのは私だけです。
それでも幼少期にピアノと出会い、先生や周りの方に褒めていただいたことをきっかけに自信を持つようになりました。
やがてある時、テレビで見たハープに憧れるようになり、母に“習ってみたい”とお願いしたのです。地元長崎では、本格的にハープを習える教室がありませんでした。そんな時、一番に応援してくれたのは母。長崎から飛行機で東京までレッスンに通った時期もありました。
両親は、音楽の専門知識を全く持っていませんし、当時は、両親は私にハープのセンスがあるかどうか?ということは分かっていなかったと思います。(今も、実力がどのくらいあるのか理解しているかは定かではありません、笑)。
でも、むしろ親が過剰に期待せず、自由にやりたいことをやらせてくれたことが、音楽の世界でのびのびと続けられた理由だと思っています。大切なのは、親の音楽経験より、お子さまの「好き」という気持ちを応援し続けられるか?だと経験を持って確信しています。
【研究データ】音楽才能は遺伝?環境?
音楽的才能は『遺伝』か『育つ環境』か?という論点は、今でも研究対象になっている一つです。
例えば、下記のHarvard Graduate Schoolの研究チームのデータも興味深いので、ぜひご紹介させてください。
Harvard Graduate School of Education – Does Nature or Nurture Determine Musical Ability?
今回の研究は25人という少数の乳児を対象としたものですが、その調査から、生まれたての赤ちゃんの脳にはすでに「音楽の素地」ともいえる特徴が備わっていることが明らかになったそうです。
乳児の脳には、これまで音楽家や乳児以上の子どもだけに確認されていた“特殊な”ネットワークが存在していて、これが後の音楽的成長の土台になる可能性があるとされています。
そして、そのネットワークは遺伝だけでなく、環境の影響も受けて形成されると考えられているとのこと。
実際、よく言われるように、お母さんのお腹の中にいる時から、赤ちゃんは音やリズムを感じていて、母親の声や歌が最初の音楽体験となります。
そして、生まれてから1〜2歳の乳児期は、脳が急速に発達する重要な時期。親御さんの歌いかけや音楽を聴く体験、音の出る遊びなどを通じて、赤ちゃんの中に少しずつ「音楽の基盤」が育っていくそうです。OMAのベビークラスやToddlerクラスはちょうどこの時期にあたりますね。親が音楽に長けているかどうかにかかわらず、早期の音楽体験(聴く・歌う・一緒に楽しむこと)が子どもの感性を育む大切な要素になると言われています。日常生活の中の音楽体験が、子どもの音楽性を豊かにしていくのです。
乳児・幼児期からのおすすめの音楽体験とは?
先ほどの研究の中で、ガーブ准教授がこう言っています。
「親は音楽を義務のように考えるべきではありません。音楽は、家族が一緒に遊び、赤ちゃんとつながるための、楽しく喜びに満ちた体験であることが大切です。」
私もその意見には賛成です。それでは、どんな音楽経験や環境を創ったら良いのか?という質問もいただくので、今回は、私がおすすめする3つのTipsをご紹介したいと思います!
1.家で音楽を自然にかける・歌う
「音がズレていたらどうしよう…」と心配する必要はありません。子どもにとっては、上手さよりも「お母さん・お父さんが歌ってくれた」ことが大切。楽しそうに口ずさむ姿こそ、子どもの心に残ります。
2.本物の音楽に触れる機会を作る
音感を育むには、生の音楽に勝るものはありません。プロの演奏を体で感じる体験は、動画や携帯から流れる音楽では得られない貴重な刺激になります。
例えば、おすすめは、シンガポール交響楽団(SSO)のコンサート。下記のホームページをぜひご覧ください。ボタニックガーデンでコンサートが開かれたりと、お子さまと一緒に楽しめるイベントの機会もありますよ。
Singapore Symphony Orchestra公式サイト
3.外の力を上手に借りる
音楽の基礎は、ご家庭だけで完結させなくても大丈夫です。音楽のお教室や先生に頼りながら、子どもが「音楽って楽しい!」と感じる環境を作ってあげましょう。
まとめ
Orchard Music Academy(OMA)では、お子さまの幼児期に本格的な音楽体験を届けることを大切にしています。
ハープやピアノの生演奏、ソルフェージュ、リトミック、わらべ歌、絵本の読み聞かせなど、音楽を全身で楽しむレッスンをご用意しています。
今ならLINE登録で体験レッスンが 10ドルOFF!
通常40ドル → 30ドルにてご参加いただけます。
ぜひ、OMAの体験レッスンでお子さまの音楽の基盤づくりを始めてみませんか?
お会いできるのを心より楽しみにしております。